当院について

当院についてABOUT OUR HOSPITAL

病院長挨拶

当院ならではの「心技体」を大切に、質の高い医療を提供し続けます。病院長 今中秀光

新型コロナウイルス感染症に罹患した患者さん、関係者のみなさまには心よりお見舞い申し上げます。宝塚市立病院のコロナ感染に対する取り組み、経過、今後の役割についてお話したいと思います。

病院長 今中秀光

私は手塚治虫「火の鳥」の大ファンです。苦難を乗り越え何度も再生する火の鳥に惹かれます。当院も多くの苦難を乗り越えてきました。阪神淡路大震災、新型コロナウイルス感染症(以下、「コロナ感染症」)、経営問題、施設の老朽化など、苦難は過去から現在・未来へ続いていきます。

さて、コロナ感染症に関しては、当院は県や保健所と協議しながら2020年2月以降、行政PCR検査を行う「帰国者接触者外来」、発熱者を専門に診療する「発熱外来」、「コロナ感染症専用病棟」を開設するなど、職員一同コロナ感染症と向き合っております。2021年7月からは「コロナワクチン集団接種」に毎日医療スタッフを派遣するだけでなく、「ハイリスクの方々へのコロナワクチン接種」、「コロナワクチンによる副反応」にも対応できる体制を整備しました。コロナ感染患者さんの診療には通常の数倍の医療従事者と資源を要するため、病棟の制限、救急医療の縮小を余儀なくされてきました。加えて、コロナ感染症対応の長期化による医療従事者の心理負担など、課題は山積です。コロナ感染症との戦いは今後も続きます。国や県を含めた周辺の情勢を踏まえ、柔軟に対応していく所存です。

当院は宝塚市で唯一の公立病院として、使命であるがん診療、救急医療、一般診療の3本柱の充実にも努めております。特にがん診療については、がんセンターを開設し、市内で外科治療、化学療法、放射線療法のすべてを確実に受けていただけるようになりました。乳腺外科、腫瘍内科がこの2年でとても充実し、患者さんに多様ながん診療を提案し提供できるようになっています。放射線治療においては、呼吸によって移動する腫瘍に対しても、その動きを追尾して狙い撃ちできる「定位放射線治療」を導入しました。この点では世界のトップランナーであると自負しております。

宝塚市立病院は37年前に生まれました。今後も職員一同となって苦難と向き合い再生を繰り返していきます。皆様のご支援とご理解をお願い申し上げます。

2021年11月
病院長 今中 秀光

病院長 今中秀光