病院事業管理者 難波 光義 よりみなさまへのご挨拶

2020年4月に病院事業管理者を拝命しました難波光義です。1976年に大阪大学医学部を卒業し、大阪大学医学部附属病院と兵庫医科大学病院とで糖尿病の診療・研究一筋に過ごしてきました。2014年からの5年間は、兵庫医科大学病院の病院長として特定機能病院の管理・運営も経験しました。2019年4月に宝塚市立病院に着任し、総長としての2年間は前病院事業管理者を補佐させて頂きました。2020年初頭からは、想像もしなかった新型コロナ感染症の渦の真っただ中に身をおき、市民の防波堤たるべく、病院スタッフと日夜奮戦中です。
当院は申すまでもなく宝塚市が設置した公立病院です。その役割は地域医療連携病院、災害拠点病院、2次救急指定病院であることからお分かりのように、宝塚市内および周辺の阪神北準医療圏域にお住いの皆様方の生命と健康を守ることです。
今回新型コロナ感染症との闘いは、まさにこれら3つのミッションを具現化することにほかならず、兵庫県、宝塚市、宝塚健康福祉事務所、宝塚医師会、市内6病院をはじめ、すべての医療機関との強固な連携のもとに実践しております。ポストコロナとなった場合も、今回の経験に基づいた地域と連携する「市民ファーストの医療」を実践していく所存です。
市民の高齢化に伴い益々増加が予想される、がん・感染症・心疾患・骨折・脊椎や関節の疾患などに対しては、これまでがんセンター・外科・泌尿器科・呼吸器内科・消化器内科、さらに循環器内科や整形外科などが迅速に対応してきました。これに加えて昨年からは、肺がんに対して呼吸器外科医を、乳がんに対して乳腺センターに女性医師を配置して診療レベルの向上を図っています。また、脳血管疾患に即応するため、兵庫医科大学病院との緊密な連携も可能な脳神経外科医を複数名確保しました。
急性期医療から地域包括医療や慢性期医療、さらに在宅医療への途切れのない移行には、「3つの若葉を育てる会」を通じて、医療・介護連携システムと協働するサービスを展開しております。
どうか本年も当院に対する変わらぬご支援をお願いする次第でございます。
2022年1月 難波 光義